« NEARfest2005 プレデー | トップページ | NEARfest2005 2日目 »

2005-07-09

NEARfest2005 1日目

Wobbler
Wobblerはノルウェーの、ヴォーカル/木琴、フルートを含む六人組によるダークな色彩の新人プログレバンドで荘厳な感じがするので、ちょっと厳かに一日が始まる。アネクドテンなんかに近い感じで、メロトロンも多用する。雰囲気はいいんだけど、印象に残るメロディーはひとつもないので、オープニングアクトどまりかな。でもこういうバンドは、日本に絶対に来ないだろうから、B級プログレファンとしてはとっても楽しめる。CDweb販売のみのデモと、Laser's Edgeから一枚リリースしている。White Willowと親交があり、Wobblerから二人のメンバーがWhite Willowに参加している。

Frogg Cafe
アメリカの新人バンドで、トロンボーン、ヴァイオリン、ヴォーカルを含む7人編成。変拍子がザッパだったり、ヴォーカルコーラスがジェントルジャイアント的だったり、多様な楽器による音の厚みが楽しかったりはするものの、やはりメロディーは凡庸で、独りよがりな感じ。アメリカのバンドは、明るすぎる雰囲気と単調な展開が欠点だけど、このバンドもその例に漏れない。煩いので寝ることもできず、二曲聴いて表に出ると、ヨーロッパ趣味の仲間はほとんどロビーでたむろしていた。CDは自主レーベルから4枚リリース。

Steve Roach
環境ビデオをバックにひとりで積み上げたシンセを演奏。ジャーマン・エレクトロニクス的だけど、どこか乾いたアメリカ風。演奏は映像とよくマッチしていた。気持ちよく寝てしまった。CDは多数。

Present

本日最も期待していたベルギーのレコメンバンド。1998年にボンデージ・フルーツとヨーロッパツアーをして以来の再会となった。元Univers Zeroのロジェ・トリゴー率いる、サックス、チェロ、鉄管(!)を含む、8人組。独特の変拍子を多様した暗黒ロックは磨きがかかっているが、シンフォ・ファンの観客にはきついらしく100人くらいは途中退場した。クライマックスまでの盛り上げは迫力があり、鉄管を打ち鳴らすラスト曲は大受けだった。初期のような印象的なメロディーがあるといいのだけど。退場する人がいる一方、ラストは総立ちで感動的なフィナーレだったという客を選ぶ音楽であった。今回はアメリカツアー中。CDは6枚(1枚は2 in 1)リリースしている。初期作品にいい曲が多いけど、90年代に復帰後のCDも作品をリリースするたびにレベルアップしている。

IQ

本日のトリはIQ。イギリスのマリリオンと並び称されるネオ・プログレバンド。ヴォーカリストを含む5人組。照明やビデオなどの演出は凝っていてなかなか見せる。初期に在籍したヴォーカリストであるピーター・ニコラスが戻ってきていてなかなかいいけど、テクニカルな面ではみるべきところはなく、構成が単純で曲毎の違いが良くわからない。70年代ジェネシスに影響された初期の曲は好きなんだけど、現在は80年代ジェネシス的で趣味に合わない。ちょっと聴いて退散して体力を明日に温存しました。でも日本では想像がつかないくらい人気があり、大喝采を受けていました。

|

« NEARfest2005 プレデー | トップページ | NEARfest2005 2日目 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: NEARfest2005 1日目:

« NEARfest2005 プレデー | トップページ | NEARfest2005 2日目 »