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2005-07-05

NEARfest雑感

seatingchart_zoellner_small NEARfestはマーケティンングっぽい。プログレマジョリティーであるシンフォはPFMとオルメでしっかり押さえて、レコメンのPresent、カンタベリーのMuffins、ポンプのIQやKnigth Area、アンビエントなSteve Roach、地元のヒーローMathew ParmenterとFrog Cafe、期待の新人Wobblerなど意識的にヴァラエティー豊かなバンドで構成している。バランス感覚に優れていて、たいていのプログレファンは満足できる。ただ、裏腹に主催者側の強烈な個性は感じられない。主催者のRobert LaDucaは、30歳代の大学教授でプログレファン。スムーズな運営、Roger Deanに依頼している見栄えのいいロゴ、毎年販売開始後すぐに売り切れになるチケットの話題性など、よくも悪くも東部エスタブリッシュ的な感覚を感じられる。不定期開催でいつのまにか立ち消えになった西海岸のProgFestに比べたらなんといっても毎年開催しているのは偉い。

1999年から開催されているNEARfestは、初年度が400人収容のホール、2000年から2001年が1000人収容のホール、2002年から2003年が2000人収容のホール、と規模を拡大してきたが、2004年からは再び1000人収容のホールにスケールダウンしている。2000人の観客は来場するのだが、コスト上昇分のほうが大きく赤字になるとのこと。出演バンドもCamel、Magma、Steve Haketteなどの大物がいなくなってしまって寂しい面はあるが、そうした大物は日本には来日するので見ることができるのに対して、初見の中堅以下のバンドを目の当たりにするの個人的には楽しい。

2005年のNEARfestは、フェスティバルが安定期に入ったことを示すように、無難なバンド選択、危なげない運営、など予定調和的に見えた。スケールダウンした昨年にもこれは同様だったが、昨年は無名のフィンランドのサイケ・プログレ・バンドHidria Spacefolkが大受けして、新鮮な驚きがあったし、Univers Zeroの招聘に成功していた。

NEARfest2006
日本のKBBの出演が決定した。

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