NEARfestのポイント
NEARfestの特徴の源となっているのは、USA東部という地域性(ヨーロッパに近く、真面目)と、主催者Robert LaDucaの出自だろう。Robは大学の助教授が本職のプログレファンで、他のフェスティバルであるProgDayのスタッフとして働いてフェスティバル運営のノウハウを学んだ。音楽業界外の出身で経験はないが、用意周到なのだ。選択するバンドの演奏力はしっかりしている。
これに対して、90年代に一世を風靡した西海岸(陽気でおおらかな風土)のProgFestの主催者はSyn-Phonicの代表者Greg Walkerで、長年プログレCDの通販、卸、さらにはレーベル運営をしてきている。SorarisやSupersisteを再結成「させて」出演させるなど、夢のフェスティバルを実現してきたが、反面ライブ経験のほとんどないバンドを招聘してしまうなど、いかにもCD屋らしいところがある。
メキシコのBajaProgの主催者であるAlfonso Vidareは、プログレバンドCastのリーダーだが、本職は法律家で地元の名士だ。地元との繋がりの中で、多数のスポンサーを獲得してフェスティバルを開催している。BajaProgはCastがツアーして世界各地のバンドと交流している一環とも見える。
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