NEARfest2005 きれいな構造はダイナミズムと相反するか?
フェスティバルを外から見て最も目立つのはもちろんバンド選択だ。それが特に今年はきれいに構造化されている。各日2バンドは集客の期待できるネームバリューのあるバンドが選ばれていた。今年は、オルメ、IQ、KENSO、Presnt。予算はこの4バンドに集中しているだろう。大会スポンサーの2レーベルであるLaser's EdgeとCuneiformからやはり2バンドづつ、Night Area, WobblerとPresnt, Muffins。この4バンドの紹介時には、レーベル名もアナウンスされていた。
Presntは両方にあたるので、残るは3バンド、とFrog Cafe, Steve Roacht, Mathew Parmenterだ。全てUSAのミュージシャン、しかもソロが二人もいるのは、やはり予算不足をうかがわせる。。プログレのサブジャンルをバラエティー良く配置するのはNEARfestの方針だ。レコメンバンドは第二回である2000年から毎年出演している。ネオ・プログレ・バンド、サイケっぽいバンド、メタル・プログレ・バンド、アンビエント/エレクトロニクスなどをメインであるシンフォニックバンドの間にバランスよくはさんでいく。
NEARfestのポイントはこうした秩序だ。しかし、秩序を優先するあまりNEARfest2005は小さくまとまってしまった印象を受けた。NEARfestがかつての創世記のエネルギーを取り戻すことをぜひ期待したい。そのNEARfest2006には日本のKBBの出演が決定した。BajaProg2004で2000人の観客の大喝采を生んだ興奮が再現されるのは必至であり、NEARffest再興の一助となれればと思う。なにしろアメリカ人の観客はノリがよくて、良いものに対してはすぐに反応するから。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント