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2006-06-11

Heron Prog概要

北イタリア、ノヴァラで2006年6月2日に開催されたHeron Prog vol.1にはつぎのバンドが出演した。

会場はミラノから電車で40分ほどの近郊にあるノヴァラ市の、市の中心から800mほどの街外れにある公園に設営されたオープンエアフェスティバルだった。ノヴァラは日本の観光案内にはほとんど登場しないが、名所がそこそこあり、ロマンチックな街並みがきれいに整備されている心地よい街だった。会場は丘の上の教会と自然に囲まれた広い公演の一角に大きなステージを設営して、1万人クラスの観客が収容できる広大なもの。

Heron Progは、一ヶ月続く市の祭りであるGiovani Espressioni(英語ではYoung Expressions)の一環として祭りの初日に開催された。Giovani Espressioniそのものは、我々も出演したプロによる公演と、アマのコンテストから成り立っているという。フェスティバルは毎日無料で開催され、我々が帰国してこれを書いている時点でもまだ続いているはずだ。フェスが大きすぎるのか、運営が雑なのか、開催3日前にオープンした(!)今年のGiovani EspressionのサイトのどこにHeron Progが掲載されているのかいまだに発見できていない。もっともHeron Progに関する、案内、レポートはイタリア語のサイトに随分掲載されているので、興味のある方は検索してみてください。

この街を挙げてのお祭りに、なんでプログレでなんでアストゥーリアスか、というと、どうやらそれは全てIl Castello di AtlanteのリーダーPaoloの手腕であるらしい。2005年にメキシコで出会った2つのバンド、アストゥーリアスとカステロが、お互いのライブを地元でサポートし合おうと話し合った時に、カステロがいろいろ画策して、アストゥーリアスのためにお客を集めてギャラも出せる方法として、地元のフェスティバルに組み込んだのだ。だからHeron Progは、アストゥーリアスのために生まれたイベントともいえる。Heron Progに予算が付いていて、今回のツアーでは一番多い固定ギャラがもらえた。ヨーロッパの自治体は地域振興のためにこうしたことに予算を付ける。Paoloの本職は銀行員で、ノヴァラ市の自治体にも顔がきくようだが、ほかの地域の例では、街で旗振り役の若いのに、予算を付けている例も結構見聞きする。Paoloは、せっかくはじめたのだからと、Heron Progを続ける意向で、つぎは予算次第だがPFMを呼びたい、と言っていた。

Heron Progのマネジメントは、事実上Paolo一人で切り盛りしていた。アストゥーリアスの他は地元のバンドだし(トリノまで電車で90分の距離)、ステージ設営や運営はプロを雇っていたので、それでもぜんぜん問題なかった。Novara駅への出迎え、見送り、ホテルや食事の世話、ギャラの支払いなど全部Paoloがやっていた。第1回だとこういうものだ。

ちなみにグレート・ケイオスの国イタリアでは、日本人の感覚でものごとを捉えることは不可能に近い(というか他のヨーロッパ人とも合わないようだ)。今回のイタリア公演でも、連絡はこないわ、直前にキャンセルはあるわ、でアストゥーリアスの面々はさぞかし気を揉んだことと思う。そもそもイタリア人は「ぎりぎりまで準備しないで、直前になってあわててばたばた動いて、なんとかしてしまう」という技を駆使するので、二ヶ月前には準備万端という我々からすると、直前の事態の急展開に驚かされることばかりだが、それでもローマで暖かく迎えられたり、ノヴァラの大会場にびっくりしたり、といいほうに転ぶことも結構ある。

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